通り土間の家

Toyono/NAGANO/2014

長野市郊外の北東部、市街化調整区域内の既存集落。計画建物は40年前に建てられた中古住宅のリノベーション。お施主様は定年を数年後に迎えるに当たり農業経営を考え、現在お住まいの高知県から奥様の実家に近いこの長野を終の棲家とされる計画である。

 以前の所有者のご両親が農業をされていたこともあり、住宅と共に農業用倉庫と土蔵、更に屋敷の廻りには農地が広がっており計画には絶好の条件である。

 今回はその住宅部分をスケルトン状態にし、耐震・断熱性能を高め、更に間取りを大幅に変更した。そのポイントは1階の和室5部屋を、座敷1部屋だけ残し他全てをLDKや主寝室、更には事務室に変更している。そして玄関と勝手口を土足で行き来できる通り土間が何と言っても最大の魅力。土間を介してオフィスが住宅のプライベートゾーンと区画されている。       

 そしてLDKのワンルームに置かれた薪ストーブの炎が、仕事で疲れた体を癒し、優しく温めてくれる。 

DATE
所在地:長野市豊野

主要用途:住宅
設計
施工:やま秀 田中建設 + 建築工房 アーキクラフト
構造/工法:木造在来軸組工法
延床面積:155.18m2(46.94坪)
竣工:2014.03

〒381-0103

長野県長野市若穂川田531

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FAX:026-282-2985

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