追分の家

Oiwake／KARUIZAWA／2009

  軽井沢の西部、追分にある別荘のリフォーム計画。築３０年程の別荘は、建替えも検討されたが長年のメンテナンスが非常に良い事と、その歳月が持つ家主の思い入れ等が重なって現況をできるだけ生かした大規模なリフォーム計画となった。
  外観のフォルムは可能な限り残し、断熱性の向上やこの土地独特の湿気対策も充分配慮している。室内は一部寝室としての和室の増築を行い、既存天井を取り除き小屋組みを現し、平屋の持っている優雅さを和モダンという形で表現している。
  ここに訪れた人は誰もが感じるであろう「決して華やかではなく、何かしっとりくる自然体のあり様を」。この別荘は、建物が生まれ変わるリフォームではなく旨く引き継がれて歳を重ねていくリフォームの姿を物語っている。

DATE
所在地：長野県軽井沢町追分
主要用途：別荘
設計：明野設計室
施工：やま秀 田中建設
構造／工法：木造在来軸組工法
改修面積：90.28 m2（27.31坪）
竣工：2009.07