県産材「北信濃の杉」の家 NPO-#001
Tenjin/UEDA/2006
上田市の中心市街地の北西部、千曲川の堤防沿いの工業地帯に建ち並ぶ住宅地。地の分筆により旗竿形状の奥まった敷地である。
NPO法人長野県地域支援センター「信州木造り工房」の第一作品(モデルプラン)として、県産材を如何に満足いくかたちで提案できるかその利用価値とシステムの構築への模索と挑戦です。
具体的には、スケルトン(構造体)露わしにすることにより県産材の杉のもつ「やわらかさと温かさ」を醸し出し、ハーフビルド(DIY)によりコストバランスを図る試みを実践している。
外観はシンプルモダンにモノトーンとし、玄関を入ると一転、土間には杉の木ブロックが敷き詰められ、吹抜に小屋裏まで続く二層階段がその空間を演出している。内は仕上げがほとんどされておらず針葉樹の構造用合板が剥き出しになっている。
但し、外張り断熱と断熱サッシにより住環境は完全なまでに満たされている。
そこはまさに「木造打ち放しの空間」。木々が柔らかく包み込んでくれる森にいるかのように
DATE
所在地:長野県上田市
主要用途:住宅
設計/施工:やま秀 田中建設 + 建築工房 アーキクラフト
構造/工法:木造在来軸組工法
延床面積:108.07 m2(32.69坪)
竣工:2006.07